高雄市の郊外は中心部とは打って変わってのどかな山村が広がっています。今回休暇を利用して高雄の中心部からバスで2時間の場所にある甲仙小奇芋冰老店に行ってきました。
タロイモの里甲仙區
甲仙区は高雄中心部から約80キロ離れた山村です。この先をさらに奥に進むとブノン族やパイワン族が生活する那馬夏區があります。
甲仙の特産は芋頭(タロイモ)です。そのため甲仙は芋之郷(タロイモの里)とも言われています。
甲仙の玄関口が甲仙大橋です。大橋のたもとには芋之郷のオブジェが立っています。
芋頭(タロイモ)とは
Wikipediaには次のように定義されています。
タロイモは、サトイモ科の植物のうち、根茎を食用とするために栽培されている栽培種の総称。サトイモはその代表的なものである。
–Wikipedia タロイモより
芋頭の見た目は大きなサトイモのようです。それもそのはず、サトイモとタロイモは同じサトイモ科の植物。
高雄市内でもタロイモを原料にした饅頭やアイス、芋頭湯などが販売されています。かき氷の八寶冰に芋頭をトッピングすることもできます。
さてバスは一路甲仙に向かいます。甲仙は高雄の郊外、街並みもご覧の通り建物が低いです。
甲仙小奇芋冰老店
甲仙に到着するとひときわ目に着くのが「甲仙小奇芋冰老店」の建物。台湾南部を襲った八八水災の時にはあのダライラマが慰霊で地域を訪れたことで一躍有名になりました。周辺には芋頭などの新鮮な野菜を販売する屋台が軒を連ねています。
甲仙界隈はほかにもタロイモアイスのお店があります。
芋頭氷を食べてみよう!
甲仙に着いたらぜひ食べてほしいのが甲仙小奇芋冰老店の芋頭氷(タロイモアイス)と芋泥餅(タロイモまんじゅう)です。
毎日新鮮なタロイモを使って作っているそうです。「氷」と「餅」の発音は両方とも同じなのですが、声調が違います。氷(ビン)は一声、餅(ビン)は3声です。
まずは店舗の奥にあるカウンターで芋頭氷を注文してみましょう。単球(シングルサイズ)と雙球(ダブルサイズ)があります。シングルカップが25TWD(約120円)、ダブルが50TWD(約240円)です。(写真はシングルサイズ)
食感はタロイモのモチモチとした舌ざわりが新鮮で非常に濃厚な味わいです。甘さも控えめであっという間にペロッと平らげてしまいました。
宅配も可能
おすすめなのはお土産用のアイスクリーム。たっぷり入って150TWD(約720円)。
台湾にお住まいの方ならクロネコヤマトのクール宅急便で自宅に送ることもできます。持ち帰りの場合は発泡スチロールの保冷容器に入れてもらえます。店員さんの話では2時間以内なら全く問題ないそうです。
新鮮さが売りなので購入した翌日までに食べきってください、という注意書きが書いてあります。
アイスなんだからもっと持つでしょ、と思いましたが1週間経過した時点で残りのアイスを食べたときには風味が落ちていました。翌日までが賞味期限というのもあながち嘘ではなさそうです。
芋泥餅
もう一つおすすめなのが芋泥餅です。
芋泥餅には原味芋泥餅と伝統芋泥餅の2種類があります。
原味芋泥餅は中にタロイモの餡だけが入っていますが、伝統芋泥餅には卵の黄身が入っています。両方の味が楽しめる綜合芋泥餅もあります。今回私は原味芋泥餅を選びました。
食感はタロイモパイといった感じです。皮はサクサク、餡はもっちりとしています。お茶やコーヒーによく合います。
製造過程は無料公開
甲仙小奇芋冰老店では芋泥餅の製造工程を無料公開しています。スィーツを食べながら見学してみるのもいいかもしれませんね。
甲仙小奇芋冰老店にはほかにもタロイモのスムージー芋香西米露やぜんざい風の芋圓湯もあります。どれもお手頃価格なので、食べ過ぎてしまいました。
揚げ物屋台で口直し
甘いものばかりで口直しがしたくなったら外の屋台で販売されているサワガニや川エビの揚げ物がおススメです。サワガニや川エビは甲仙の特産品です。
見た目はかき揚のようです。野菜の揚げ物も売っています。結構塩辛いので前もって塩加減を調整してもらうようにするといいかもしれません。
店舗情報
甲仙小奇芋冰老店
営業時間:AM7:30-PM7:30
住所:甲仙區中正路2
電話:07-675-1008
アクセス
高雄駅から高雄客運の甲仙行のバス(8032路公車)が2時間に1本の間隔で出ています。片道231TWD、往復で462TWDです。
高雄客運甲仙站下車徒歩約2分
まとめ
甲仙周辺はとてものどかです。台湾情報は北部が中心で高雄の情報は極めて少ないのが実情です。高雄の郊外は都会とは違った楽しみ方があります。都会の喧騒に疲れたらリフレッシュを兼ねて甲仙に行ってみてはいかがですか?