台湾では日本で発行された自動車運転免許証を利用してバイクや自動車を運転できます。居留証を所有している場合、台湾の免許へ切り替えができますが、観光や出張で短期滞在をする場合、中国語翻訳文を所持することで運転が可能です。中国語翻訳文の取得方法をまとめてみました。
台湾では日本の国際運転免許証が使えない
台湾の警察局のホームページを見てみると、国際運転免許証が英文のものであれば利用できるようになっているそうですが、日本で発行される国際運転免許証は英語が併記されているものの対象外とのことです。その代り運転免許証に関する日本と台湾の相互協定により、双方の免許証に翻訳文を添付することで免許証が有効になります。
日本の運転免許証を使うには
日本の運転免許証を有効にするには中国語の翻訳文を携帯する必要があります。自分で翻訳したものは不可で、公的な証明が付されたものでなければいけないことになっています。
中国語の翻訳文を申請する方法は次の2つです。
JAFに申請して作成する場合、申請用紙に必要事項を記入して免許証を添えて窓口に送付します。発行手数料は3394円(税込)+返送料500円です。
短期滞在の場合はこちらが便利です。詳しくはこちらで確認してください。
日台交流協会台北事務所もしくは高雄事務所に申請すれば即日発行してもらえます。
申請する場合の費用は2018年8月1日現在570元(約2000円)です。(申請費用は為替レートの変動に合わせて変更になる可能性があります。交流協会で最新の情報を入手するようにしてください。)
申請時に必要な書類はパスポート、有効な日本の自動車運転免許証、申請用紙です。申請用紙は交流協会の窓口で受け取ります。
日台交流協会台北事務所と高雄事務所のホームページ:
申請の流れ
日台交流協会高雄事務所があるのは捷運文化中心駅から和平一路を南に進み、五権街との交差点の角にあるビルの10階です。
日台交流協会高雄事務所:高雄市苓雅區和平一路87號9F、10F 南和和平大樓
エレベーターで10階を目指します。交流協会の警備は厳重でドアを開けても入れないようになっています。エレベーターのそばにいる管理人さんに用件を伝えると、玄関を開けてもらえるので中に入ります。
申請は奥の窓口で行います。事務所とロビーは完全に壁で遮断されているので中の様子をうかがうことはできません。呼び鈴を押して事務員を呼びましょう。
申請の手順は次の通りです:
1.マイク越しに要件を伝えると申請用紙が渡されるので、必要事項を記入します。
2.記入が終わったら窓口で申請用紙とパスポート、日本の運転免許証を提出してください。どれか一つでもないと申請ができないので気を付けましょう。
3.手続きは30分程度かかります。翻訳文の作成が終わると呼び出しがあります。事務員から書類を受け取ると使用方法についての説明があります。
翻訳文の有効期限と使用方法
これが取得した翻訳文です。
翻訳文の有効期限と使用方法は以下の通りです。
・有効期間は申請から免許証の有効期限まで
・台湾に入国してから1年間は有効(出国した時点でリセットされ、再入国するとそこから1年間有効になる)
・運転するときは常時携帯する
窓口の方は台湾人でしたが流ちょうな日本語で対応してくれました。
まとめ
中国語翻訳文の申請は簡単で、必要書類さえ忘れなければ確実に受け取れます。ただし日台交流協会に出向く必要があるため、短期の観光で台湾を訪れる場合は、あらかじめJAFで申請をして受け取っておく方が便利かもしれません。