Xで台湾の屋台やお店で無断でビールを飲む某YouTuberの動画が炎上しているのを見かけたので台湾人とお酒の話をしてみたいと思う。
外食文化が根づいた台湾の暮らし

台湾は日本よりも外食文化が進んでいる国だ。朝食やランチは早午餐で気軽に食べられるし、夕食は屋台でも道端にあるお店でも気軽に入って食べられる。台湾にはキッチンが最初からついていない部屋を借りている人が多いので、三食全て外食で済ませるという人もたくさんいるし、私の友人たちもそんな生活を送っている人が結構いる。独身だけでなく既婚者で子供がいる家庭でも三食外食というところも多いのが実情だ。
日本では当たり前の「とりあえずビール」と通勤電車の一杯
Xの投稿を見て気づいたのだが、そういえば台湾で外食するときにお酒を飲みながら食事を取るという場面にあまり、いやほとんど遭遇したことがない。日本なら会社帰りに街中華やガード下の焼き鳥屋、居酒屋でとりあえずビール!というのが普通だし、通勤電車の中でビールや酎ハイを飲むサラリーマンをよく見かける。
台湾だと電車はもちろん新幹線でもビールを開けて飲んでいる台湾人ってマイノリティな気がするんだよな。でも私は飲むのが好きですよ。
静岡住みの頃、とある東京の企業のコンサルタントをしていたので、毎週東京から静岡に帰宅するときには、必ずと言っていいほどビールとツマミを買い込んで新幹線で一杯飲むのが至福の時だった。(朝はもちろん飲まなかったですよ。)
台湾で外食してもお酒をあまり見かけない不思議
台湾で外食するときに、生ビールジョッキを片手に食事をしている人ってほとんど見かけたことがないし、かくいう私もいつの間にかそんな生活に慣れてしまっていて、外食でお酒を飲むことは日本にいた時と比べると、ほとんどないことに気がついた。
熱炒やバーに見る台湾の“お酒の場”
もちろんお酒を飲むシーンは台湾でもあって、熱炒というお店では、コンパニオンがキンキンに冷えたビールを勧めてくれるし、高粱酒やウイスキーを持参して酒盛りを楽しむこともある。酒吧(バー)で水割りを飲みながら友人たちとダベって時間を過ごすこのも楽しい。
飲み会になると一気に本気モードになる台湾人
時折同僚たちと飲み会を開くのだけど、台湾人の同僚たちは飲み会となると、とにかく気合を入れてくる。ここぞとばかりに高い酒を用意して、お酒をどんどんたしてくれるし、お土産に高粱酒を何本も持たせてくれることもよくある。台湾も乾杯をしながら酒を飲むのだけど、ただ中国と比べると、やっぱり酒に強くない人が多いような気がするなあ。
体質とアルコール代謝から見る「台湾人は酒に弱い?」説
気になって調べてみたのだが、本当かどうかは知らないが、台湾人はどうも遺伝的に酒の代謝が体質的にあまりできないそうで、それが酒をあまり飲まない原因になっていると説明する資料があった。
原住民やコンビニ前の酒盛りから見える多様な飲酒スタイル
でも原住民の部落に行くと、昼間っからビールをたくさん開けているし、街中でも、コンビニの外のテーブルで酒盛りをする人たちを見かけることも結構ある。日本人観光客が好きな果貿社區に行けば、昼間っから酒盛りを楽しんでいる老人たちがたくさんいるから、台湾人が酒が飲めないと決めつけるのは少し極端な気もする。
夜市の屋台で台湾ビールを楽しむ日本人的楽しみ方

まあ夜市の屋台だと、売っているものがとにかく酒のつまみにぴったりだから、飲みたくなるという気持ちもわかるし、私も日本からお客さんや友人が来たりするときには、近くのコンビニで台湾ビールを買い込んで、夜市の屋台のテーブルでビール片手に屋台料理を楽しむことも結構あるんだよな。ショウロンポーをつまみにビールなんて最高でしょ。
ビール持ち込みOK?台湾の外食店でのちょっとしたマナー
なんだか取り止めもない文章になってしまったが、もし台湾のお店でビールを持ち込んで飲みたい場合には、お店の看板に禁帶外食(持ち込み飲食禁止)の表示があるかどうかを確認してほしい。もし表示がなければ、ビールを持ち込んで飲むのは自由だ。あとはあまり深酒しないこと。もしゆっくり酒を楽しみたいと思ったら熱炒など“お酒向き”の店で楽しむのがおすすめだ。

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