「台湾は治安が良いから、それほど注意しなくて大丈夫でしょ」
台湾に住んでいると体感治安は日本よりも安全に感じることも多いです。そんなこともあって、台湾は日本人にとって訪れやすい旅行先の一つになっています。
でも、「台湾は安全だから、何をしても大丈夫」というわけではありません。
日本台湾交流協会(大使館にあたる)が2026年9月に公表した「台湾安全情報(2026年第2四半期)」によると、日本人がスリなどの窃盗、詐欺、交通事故の被害に遭う事例が確認されているそうです。
窃盗被害が確認されているのは、夜市や観光地だけではありません。空港や駅、飲食店など、旅行者が普通に利用する場所でも報告されています。
この記事では、日台交流協会の最新情報をもとに、台湾旅行で特に気をつけたいことの10項目をまとめました。
初めて台湾を訪れる人はもちろん、何度も台湾旅行をしている人も、出発前にチェックしておきましょう。
- 台湾旅行は危険?まず知っておきたい治安状況
- 台湾旅行で気をつけたいこと10選
- 1.夜市・観光地・空港・駅ではスリに注意
- 2.パスポートと貴重品は管理を徹底する
- 3.SNSを使った詐欺に注意
- 4.歩道を歩くときも交通事故に注意
- 5.夜間・雨天は特に慎重に
- 6.バス・タクシーでもシートベルトを着用する
- 7.盗難・紛失したときは警察への届出とカード対応を急ぐ
- 8.海外旅行保険への加入を検討する
- 9.地震・台風などの自然災害に備える
- 10.トラブルは一人で抱え込まない
- 台湾旅行中にトラブルが起きたら?緊急連絡先
- 台湾旅行前に確認したい安全対策チェックリスト
- 台湾旅行の通信環境も出発前に準備しておこう
- 台湾旅行の交通についても事前に確認しておこう
- まとめ|台湾は安全でも「海外旅行」という意識を忘れずに
台湾旅行は危険?まず知っておきたい治安状況
日台交流協会によると、台湾の治安情勢は比較的安定しています。私も高雄で生活して12年目ですが、体感治安はかなりいいと思います。
ただ、日本人が犯罪の被害に遭う例も確認されているので、台湾も海外なんだという意識を持って基本的な防犯対策が必要です。
台湾当局の発表では、2026年4月から6月の刑法犯は台湾全体で14万4,126件でした。主な内訳は次のとおりです。
いずれも前年同期より減少していますが、これは台湾全体の統計なので、旅行者だけを対象にした数字ではありません。
それでも、交流協会は詐欺や窃盗の被害が多発しているので気をつけるようにと注意喚起しています。
同協会の安全情報は主に3か月以上滞在する在留邦人向けに作成されています。この記事では、その内容から短期の台湾旅行者にも関係するポイントを抜き出して紹介します。
台湾旅行で気をつけたいこと10選
- 夜市・観光地・空港・駅ではスリに注意
- パスポートと貴重品を厳重に管理する
- SNSを使った詐欺に注意する
- ⚠️歩道を歩くときも交通事故に注意する
- 夜間・雨天は特に慎重に行動する
- バス・タクシーでもシートベルトを着用する
- 盗難・紛失時は警察への届出とカード対応を急ぐ
- 海外旅行保険への加入を検討する
- 地震・台風などの自然災害に備える
- トラブルを一人で抱え込まない
1.夜市・観光地・空港・駅ではスリに注意

台湾旅行でまず意識したいのがスリ対策です。
交流協会は、台湾の観光地を中心に、日本人旅行者がバッグから財布などを盗まれる被害が発生していると伝えています。外国人観光客を狙う窃盗グループの存在も確認されています。
被害が確認されている場所として、協会は次の地域・観光スポットを挙げています。どこも内外からの観光客で賑わう観光スポットですね。
これらに加えて、飲食店や空港、駅でも被害が確認されています。
もちろん、これらの場所が危険という意味ではありません。人が多く集まる場所なので、スリ対策を意識することが重要ということです。例えば年末に東京の御徒町にあるアメ横に出かけたり、大阪の心斎橋筋や阿倍野などを歩いたりするときには、いつもよりも少しだけ注意を払うと思います。それと同じ感覚でいいと思います。
夜市へ行く場合は、人混みを見て、もしたくさんの人がごった返しているようなら、リュックはホテルに置いてくるか、前に抱えるようにして持った方が安全かもしれません。
- リュックやバッグは背中側に掛けず、体の前に抱える
- 混雑した場所ではバッグから手を離さない
- スマートフォンをテーブルの端に置かない
- 財布をズボンの後ろポケットに入れない
- パスポートと現金を一か所にまとめない
2.パスポートと貴重品は管理を徹底する

海外旅行で最も困るトラブルの一つが、パスポートの紛失です。
交流協会によると、前回の安全情報の公表以降、パスポートを紛失したとの届出が21件ありました。
過去の事例では、次のようなケースが目立ちます。
- 夜市など混雑した場所で落とした
- バッグにパスポートとスマートフォンを一緒に入れ、スマートフォンの出し入れの際に落とした
- タクシーや公共交通機関、空港、トイレに置き忘れた
- ホテルのチェックインや両替で使ったあとに紛失した
- 飲酒後に路上で寝込み、バッグをなくした
パスポートを紛失すると、台湾当局への届出に加えて、急いで帰国する場合には渡航書の申請が必要になることがあります。こうなるとかなり面倒です。高雄や台北なら交流協会の窓口がありますが、他の都市でパスポートを紛失すると交流協会まで出向かないといけません。窓口が休みの日もあるので、予定の帰国日を大幅にオーバーしてしまう可能性もあります。
移動中はパスポートの出し入れを最小限にして、バッグの定位置を決めておくと安心です。
3.SNSを使った詐欺に注意
台湾旅行で注意したい犯罪は、スリだけではありません。
日本台湾交流協会は、日本人を含む外国人を狙った詐欺被害についても注意を呼びかけています。SNS詐欺はどちらかというと、台湾在住者向けの注意喚起ですね。ですので、観光で来られる皆さんはそれほど心配しなくても大丈夫です。
主な手口には、次のようなものがあります。
- SNS型投資詐欺:SNSのグループなどで株や投資に誘う
- ロマンス詐欺:SNSで知り合った相手から金銭を求める
- ネット詐欺:商品を購入して支払ったにもかかわらず商品が届かない
次のような言葉が出てきたら、特に警戒してください。
- 「確実に利益が出る」
- 「あなただけに教えます」
- 「著名人による無料の投資セミナー」
- SNSで知り合った人からのお金の話
実際に会ったことのない相手から金銭の話をされた場合は、慎重に対応しましょう。旅行者が注意したいのは、日本語が流暢に話せてフレンドリーに近づいてくる現地の人です。もちろん親切な人はたくさんいるのですが、だれもが親切心で近づいてくるわけではないので、注意したいですね。
4.歩道を歩くときも交通事故に注意

台湾旅行では、犯罪だけでなく交通事故にも注意が必要です。台湾旅行で一番気をつけたいのが、交通事故ですので、ここはしっかり読んでおいてくださいね。
交流協会は、日本人が歩道などを通行中に交通事故に巻き込まれ、亡くなった事案が発生していると伝えています。
台湾当局の統計では、2026年4月から6月の交通事故は台湾全体で6万1,853件、死者は419人でした。
日本と台湾では交通事情や道路の使われ方に違いがあります。道路を渡るときだけでなく、歩道を歩いているときも周囲の自動車やバイクに注意してください。台湾でシェアサイクルを借りたり、レンタルバイクを運転したりする方も多いと思います。運転するときには特に気をつけてほしいと思います。
歩道も要注意。バイクが歩道に入ってくることも珍しくないので、台湾滞在中特に交通安全には注意して欲しいです。
5.夜間・雨天は特に慎重に
夜間や雨天は、車両から歩行者が見えにくくなります。
夜市やレストランからホテルへ戻る時間帯、雨の日の移動では特に注意してください。
- 青信号でも、右左折する車両やバイクが来ていないか確認する
- 暗い場所では、車から見えやすい位置を歩く
- スマートフォンを見ながら歩かない
6.バス・タクシーでもシートベルトを着用する
台湾旅行では、空港からホテルまでの移動や観光でバス・タクシーを利用する機会があります。
「短い距離だから大丈夫」と考えず、シートベルトがある座席では必ず着用するのがおすすめです。
万一交通事故に遭った場合は、現場で相手と直接交渉せず、警察へ通報してください。ケガをしている場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
7.盗難・紛失したときは警察への届出とカード対応を急ぐ
財布、スマートフォン、パスポートなどがなくなった場合は、そのまま旅行を続けず、まず状況を確認しましょう。
盗難の可能性がある場合、交流協会は、単なる紛失を届け出る「遺失物届」ではなく、盗難被害を届け出る「被害届」を提出するよう案内しています。
- 盗難の可能性があるなら、警察へ被害届を提出する
- クレジットカードはカード会社へ連絡して利用停止を依頼する
- カード会社などの連絡先は出発前に控えておく
- 必要に応じて日本台湾交流協会へ相談する
「なくしただけかもしれない」と思っても、盗難の可能性が少しでもある場合は、状況を正確に警察へ伝えましょう。

8.海外旅行保険への加入を検討する
台湾は日本から近いため、「海外旅行保険は必要ない」と考える人もいるかもしれません。
しかし、交流協会は、病気や交通事故によって高額な医療費や入院費用が必要となった事例を把握しています。
そのため、台湾旅行では海外旅行保険への加入を検討しておくと安心です。
保険によっては、医療費や移送費だけでなく、家族の渡航費、日本語通訳の手配サービスなどが補償・付帯される場合もあります。
旅行費用を節約したい場合でも、万一の医療費まで考えて、保険の補償内容と保険料を比較しておきましょう。
台湾旅行の保険を探している人は、補償内容・保険料・キャッシュレス診療の有無などを比較して、自分の旅行スタイルに合った保険を選ぶのがおすすめです。
9.地震・台風などの自然災害に備える
台湾では地震や台風などの自然災害が発生することがあります。
短期旅行者の場合、在留届を利用した安否確認の対象にはなりません。そのため、旅行者自身で情報収集と連絡手段を確保しておくことが重要です。
- 外務省の「たびレジ」に登録する
- ホテル名と住所をスマートフォンに保存する
- モバイルバッテリーを持参する
- 家族や友人に旅程と宿泊先を伝えておく
結構な確率で起こるのがフライトキャンセルです。予約していたフライトが台風などの天候が原因で突然キャンセルになることはよくあるので、万一フライトがキャンセルになった場合に備えておくことをお勧めします。

10.トラブルは一人で抱え込まない
盗難、交通事故、病気などのトラブルに遭ったら、一人で解決しようとせず、早めに相談しましょう。
交流協会は台湾における日本の窓口機関で大使館に相当しますが、警察への届出、カード会社への連絡、医療機関の受診などは基本的に自分で行う必要があります。通訳をつけてくれるサービスが海外旅行保険に含まれているかも確認しておくといいかもしれません。
台湾旅行中にトラブルが起きたら?緊急連絡先
- 警察:110
- 消防・救急:119
日本台湾交流協会・台北事務所
- 電話:02-2713-8000
- 日本の携帯電話などから:+886-2-2713-8000
日本台湾交流協会・高雄事務所
- 電話:07-771-4008
- 日本の携帯電話などから:+886-7-771-4008
高雄・台南・嘉義・屏東など台湾南部を旅行する人は、高雄事務所の連絡先もスマートフォンに登録しておくと安心です。
受付時間や時間外・休所日の対応は変更される場合があります。旅行前に日本台湾交流協会の公式サイトで最新情報を確認してください。
台湾旅行前に確認したい安全対策チェックリスト
- パスポートの有効期限を確認した
- パスポートのコピーや写真を保存した
- 海外旅行保険を確認した
- 外務省「たびレジ」に登録した
- クレジットカード会社の連絡先を控えた
- ホテルの住所をスマートフォンに保存した
- 警察・救急・日本台湾交流協会の連絡先を登録した
- スマートフォンを充電した
- モバイルバッテリーを用意した
- 夜市など混雑する場所ではバッグを体の前に持つ
- 歩道でも車やバイクの動きを確認する
台湾旅行の通信環境も出発前に準備しておこう
台湾旅行中に安全情報を確認したり、ホテルや航空会社へ連絡したりするには、スマートフォンの通信環境が欠かせません。
特に災害や交通トラブルが発生したときは、インターネットにつながることが重要になります。
台湾旅行では、現地SIM、eSIM、海外ローミング、レンタルWi-Fiなどの選択肢があります。
手軽さを重視するなら、出発前に設定できるeSIMも便利です。
台湾旅行の交通についても事前に確認しておこう
台湾ではMRT、LRT、バス、タクシーなど、さまざまな交通機関を利用できます。
特に高雄を訪れる場合は、MRTや高雄ライトレールを使うと主要観光地を効率よく回れます。
高雄観光おすすめスポットとあわせて、移動方法も旅行前に確認しておきましょう。
まとめ|台湾は安全でも「海外旅行」という意識を忘れずに
台湾は治安が比較的安定しており、日本人にとって旅行しやすい場所です。犯罪や交通事故の件数も前年同期より減少していまし、実際に台湾に住んでいると、体感治安はそれほど悪いとは感じません。
それでも、日本人がスリや詐欺、交通事故の被害に遭った事例が後を絶たないので特に覚えておきたいのは、次の3点です。
- 人が多い場所では、手荷物を体の前に抱えてスリを防ぐ
- 歩道でも、バイクや自動車に十分注意する
- 病気や事故に備えて、海外旅行保険を検討する
「台湾だから大丈夫」と油断せず、最低限の対策をしておけば、旅行をより安心して楽しめます。
観光スポットやグルメだけでなく、安全に旅行するための準備も出発前に確認しておきましょう。
参考情報
安全情報は更新される場合があります。台湾旅行の直前には、最新の安全情報を確認してから出発しましょう。
この記事は2026年10月時点の情報をもとに作成しています。最新情報は必ず各公式機関のウェブサイトで確認してください。

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